その一
門前で居づまいを正し、心を静める。
その二
まだ朝露の残る園内に足を踏み入れる。
その三
梅林の全体をゆっくり目で追う。そして木立の小道を歩き、その息吹に触れる。
その四
枝先に目を落とし、一輪一輪を愛でる。百品種の実に美しい表情を見極める。
その五
古木を探す。地面を這うような幹、優雅な曲線をえがく幹、黒く耀く樹肌、臥竜梅・鉄幹と呼ばれるもので、時の流れ、生の鼓動に出会える。
その六
そして、そっと清楚な花々に近づき、深呼吸…。ふくいくとした香りが体の隅々に流れ、至福の喜びを味わう。
その七
門を出、心静かに時を楽しむ。